領事館で「記者殺害か」 異例捜査 「サウジ皇太子が指示」報道

10/11 18:03
サウジアラビア政府を批判した記者が、トルコの領事館で殺害された可能性が浮上している。
サウジアラビアの皇太子が拘束を指示したとの情報まで出てきた。

自衛隊の栄誉礼を受けるこの人物は、サウジアラビアのムハンマド皇太子。
2016年、副皇太子として来日した際の映像。

世界有数の大富豪・サウジアラビアのサルマン国王の後継ぎとみられるムハンマド皇太子。

ところが今、アメリカメディアの報道により、サウジアラビア人記者が行方不明になった事件をめぐり、その名前が急浮上している。

謎の事件の裏に、いったい何が?

防犯カメラには、不審な集団の姿がはっきりととらえられていた。

建物の中に入っていく1人の男性。
10月2日、トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア総領事館を訪れた、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏(59)をとらえた映像。

アメリカを拠点にし、サウジアラビア政府を批判する記事を数多く書いていたカショギ氏。
トルコ人女性との結婚手続きのため、総領事館を訪れ、その後、行方がわからなくなっている。

トルコ当局が、「カショギ氏が総領事館内で殺害された」との見方を強める一方、サウジアラビア政府は、総領事館の中をメディアに公開し、殺害への関与を否定している。

サウジアラビア総領事は、「ジャマル・カショギ氏は総領事館内にはいませんし、本国にもいないと保証します」と話した。

サウジアラビアが関与したとの見方から、トルコでは、事件解明を求める市民が連日集会を開くなど、波紋は拡大。

トルコメディアは、カショギ氏が訪れた前後に、総領事館を出入りした15人の謎の集団が関与した疑いがあると伝え、数々の防犯カメラ映像も公開した。

そこには、15人が10月2日、プライベートジェットを使ってサウジから入国した際の様子。
さらに、彼らが総領事館を訪れた時の様子。
その日中に、領事館の車で空港に向かい、出国する様子などが鮮明にとらえられていた。

海外メディアも大きな関心を寄せる中、カショギ氏が記事を寄せていたアメリカの有力紙ワシントン・ポストは10日、驚きの記事を掲載。
なんと、ムハンマド皇太子が、カショギ氏の拘束を指示していたことがわかったと報じた。

現在33歳のムハンマド皇太子。

ムハンマド皇太子は、「(イランによる)サウジアラビアに対する戦争が起こされるまで黙っているつもりはない。戦うならサウジではなく、イランの領内で戦うつもりだ」と述べた。

石油依存体質から脱却し、国の近代化を推進する一方、汚職撲滅キャンペーンとして、反体制派勢力の王室関係者ら380人余りの監禁を指示したとされている。

総領事館に捜査が入るということで、現地時間11日朝も、朝早くからメディアが集まり、捜査の行方に注目が集まっている。

トルコ政府は、これまでにサウジアラビア大使に総領事館内の捜査に協力するよう要請。

サウジアラビア側もこれに応じる姿勢を示し、通常は外交特権で守られた総領事館に異例の捜索が入る見通しとなった。

こうした中、アメリカのトランプ大統領は10日、サウジアラビア政府の首脳と直接協議し、事実関係について情報を求めたことを明らかにした。

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