人気ビーチで相次ぐ「閉鎖」 「観光公害」世界で対策

10/09 18:42
映画の舞台にもなった、タイの人気ビーチの無期限閉鎖が決定。
現地を緊急取材した。

切り立った岩山に囲まれた、真っ白な砂浜。
青く澄んだ海は、まさに芸術的な美しさ。

タイ南部にあるピピレイ島の「マヤビーチ」。

2000年に公開されたレオナルド・ディカプリオさん主演の映画「ザ・ビーチ」のロケ地として、広く知られるようになった無人島。

しかし、無期限の立ち入り禁止に。

タイ国立公園局・ジョンクライ副局長は、「もしマヤビーチが完全に破壊されたら、閉鎖して二度とオープンできなくなる」と話した。

映画のロケ地として広く知れ渡ったことで、多い日には、およそ5,000人の観光客が殺到。

加えて、島への交通手段として使われる、およそ180隻ほどのボートが接岸するようになった結果、サンゴが死滅してしまった。

ボートのスクリューが巻き上げる大量の砂が降りかかったり、観光客が塗る日焼け止めの化学物質の影響から、サンゴは死滅に追いやられた。

そこでタイ政府は、2018年の6月から9月末までの4カ月間、ビーチを閉鎖してサンゴを再生させることに。

その現場を見せてもらうと、だんだん回復しつつあるものの、完全には回復していないという。

4カ月の閉鎖では、サンゴの再生には至らず、タイ政府は、今回ビーチの無期限閉鎖を決めた。

こうした、いわゆる「観光公害」は今、世界各地のビーチで深刻な問題となっている。

アメリカのハワイでは、サンゴを守るための1歩として、一部の日焼け止めの販売を禁止する世界初の法律が、2021年から施行される。

フィリピンのビーチリゾート「ボラカイ島」では、排水の垂れ流しによる海の汚染が深刻化。

2018年4月から10月下旬まで半年間、島を閉鎖している。

今回、タイのマヤビーチの無期限閉鎖が決定したことについて、観光客は、「今、閉鎖して、あとでオープンする方が、永久に閉鎖されるよりいいわ」と話した。

今回の無期限閉鎖が発表されたのは、解除が予定されていたわずか3日前。

観光客を再び受け入れるつもりでいた観光業者は...。

ボート操縦士「観光客が来なくなることが心配だよ」

ピピレイ島観光団体 ワットラポン代表「閉鎖の発表は無期限となっていて、深刻な影響を与える」と話した。

タイ政府は将来、ビーチの閉鎖を解除する場合、観光客を1日2,000人以下に制限するなど検討しているが、現状では、解除のめどは立っていない。

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