飛行ルートめぐり米中“神経戦”も

05/12 19:07
米朝首脳会談の開催場所はシンガポールに決まりました。ここで、プライムフォーカスです。

実は、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が搭乗する、いわゆる「エアフォース・ウン」がどんな飛行ルートでシンガポールに向かうかが、今後の鍵を握るとみられる。
水面下では、アメリカと中国の神経戦が、早くも始まっている。

シンガポールで行われる米朝首脳会談まで、あとちょうど1カ月。

陸路では行きにくいシンガポールに決まったことで、北朝鮮の金正恩委員長も、アメリカメディアが「エアフォース・ウン」と呼ぶ専用機「チャムメ1号」で、シンガポールに向かうとみられる。

そこで注目されるのは、金委員長がどんな飛行ルートを使うのか。

フジテレビの能勢伸之解説委員は、「金正恩委員長の専用機と言われている“チャムメ1号”ですが、これは金正恩委員長が乗った途端に、北朝鮮にとって機密の塊となる。どういうルートを通るかが、軍事関係者にとっては非常に注目されると思う」と話した。

先週、中国大連で行った中朝首脳会談では、専用機を使って中国入りした金委員長。

北朝鮮のテレビが公開した内部映像には、機内に大きな机が置かれ、その上にはパソコンや2台の電話機。
通信手段を備えているように見える。

アメリカは、金委員長がシンガポールに向かう際、通信を傍受しようと偵察機を飛ばす可能性が高いという。

そこで問題となるのが、金委員長の飛行ルート。

平壌(ピョンヤン)からシンガポールまでは、大きく分けて、東シナ海や太平洋の上空を通るルートと、主に中国の領土や領海を通るルートの2つがある。
もし、金委員長の専用機が海ルートを使えば、アメリカの偵察機が近くを飛べるため、傍受しやすいという。

能勢解説委員は、「(金委員長が)軍への指揮権も保持したまま飛ぶということになると、どんどん命令を下していかないといけない。今回は、飛行機そのものから電波が出されるのは、ほとんど確実になるでしょうから、それがどんな手段を使うのか。衛星通信を使うなら、どの衛星を使うのか、(他国は)必ず知りたくなる」と話した。

しかし、中国の上空を通るルートの場合は、傍受は難しくなるという。

能勢解説委員は、「アメリカの電子偵察機が近づいてきた場合は、(中国が)戦闘機を上げるということも考えられる。アメリカ軍の偵察機も、簡単には近づけられないということになるかもしれない」と話した。

金委員長の飛行ルートをめぐって、水面下では、アメリカと中国の駆け引きがすでに始まっているかもしれない。

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