広辞苑が10年ぶり改訂 「萌え」「無茶ぶり」も追加

01/12 19:54
広辞苑が10年ぶりに改訂、意外な言葉が追加された。
重さ3.3kg、3,216ページ。
日本の代表的な国語辞典、「広辞苑」。
12日、10年ぶりに「がっつり」改訂された第7版が発売された。
都内の書店では、特設コーナーに積み上げられた広辞苑を手にする、多くの人の姿があった。
広辞苑購入者は「新しい広辞苑を買い替えで買いました。どういう言葉が入っているか、今回、すごく楽しみですね」と話した。
収録されたおよそ25万語のうち新たに追加されたのは、およそ1万語。
現代語として、「ちゃらい」や「乗り乗り」、「萌(も)え」や「ごち」、「自撮り」など、新たに使われるようになった言葉が追加された。
カタカナ語では、「スマホ」や「アプリ」、「ツイート」など、街で飛び交うIT用語などが多く追加された。
さらに、人名として、高倉 健さんやスティーブ・ジョブズさん、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさんなどの名前も追加された。
街の人は「(追加された言葉の印象は?)まさに『ちゃらい』ですね。広辞苑が意外と」と話した。
広辞苑では、いわゆる「現代語」をどう解説しているのか。
例えば、「乗り乗り」とは、「状況やリズムなどに乗って調子づいた状態であること」。
「むちゃぶり」は、「漫才などで返事に困るむちゃな話題を振ること。転じて、むちゃな仕事などを振り当てること」。
そして「萌え」は、「ある人やものに、特別な興味や愛着を持つことをいう俗語」とされている。
一方、街では疑問の声も...。
街の人は「なんで今なのかな? っていう感じ」、「『萌え』とか『小悪魔』って、結構前だから」と話した。
追加された中には、「朝ドラ」や「萌え」など、かなり前から使っていたのでは? という言葉も。
実は、広辞苑に記載される言葉には、ある基準がある。
その基準を、10年以上にわたり広辞苑を編集してきた、岩波書店 辞典編集部課長・赤峯裕子課長に聞いた。
岩波書店 辞典編集部・赤峯裕子課長は「(採用する基準は?)日常生活の中で、定着したかどうかです。『萌え』については、『一部の世界の言葉かな?』と前回の時は思っていたが、世間一般に広がったということで、今回、取り入れた」と話した。
数年たてば使われなくなる「はやり言葉」は選ばず、社会に広く定着した言葉だけを選ぶ。
つまり、広辞苑に載っているということは、その言葉が世間に定着したという証しでもある。
実は今回、知名度が全国区になったとして、富山県の名産品「しろえび」や「ますずし」も、広辞苑に追加されることになった。
富山県漁連・尾山春枝会長は「富山県でしか、とれないものだということで、とてもうれしいし、名誉だと思う。辞書に恥じないように、大事に白エビをとっていきたい」と話した。
2015年に開通した、北陸新幹線効果に沸いた富山県。
岩波書店・赤峯課長は「例えば、郷土料理や、地方で知られていた言葉が、何かのきっかけで全国区の言葉になったりすると、定着したかなと(判断する)」と話した。
初版から63年、日本の言葉の歴史が詰まった広辞苑。
1万語が追加されたことで、140ページ増えたにもかかわらず、薄い紙を開発することで、厚さは前回と同じ8cmのままだという。 (富山テレビ)

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