イスラム教徒を標的か...車が突入

06/20 00:25
憎悪、恐怖、そして暴力の連鎖なのか。
イギリスのメイ首相は「いま一度、このたぐいの憎悪や悪意は、勝利することはないと述べておく」と述べた。
イギリス・ロンドンで19日未明、車が暴走し、1人が死亡、10人が重軽傷を負うテロが発生した。
被害者は、いずれもイスラム教徒で、イスラム過激派によるテロではなく、イスラム教徒を狙ったテロだった。
現場となったのは、ロンドンの中心部から7kmほど北にある、イスラム教徒が多く住む、フィンズベリー・パーク地区。
ここにあるモスクから、礼拝を終えた人々が出てきたタイミングで、車が突っ込み、次々とイスラム教徒をはねた。
現場近くに住む日本人は「車が衝突するような音がしたので、何かなと思って、外をのぞいたら、人だかりができていた。(男の)肌の色は、白人系だったと思います」と話した。
容疑者を取り押さえた人は「友人と取り押さえた時に、すごく暴れて、つばを吐かれて、親指をかまれた」と話した。
警察に連行されるこの人物が、車を運転していて逮捕された、48歳の男。
モスクの関係者は「1つの宗教への攻撃は、全ての宗教への攻撃と見なす。われわれのなかを引き裂こうとする者、恐怖、憎悪、分裂を広げようとする者に勝利はない」と話した。
「暴力の連鎖」ともいえる、今回のテロ。
放送大学・高橋和夫教授は「(イギリスで)イスラム教徒に対する嫌がらせは増えているという報道は、ずっとありましたから、来たかという感じがあります」と話した。
かつて、世界最大の植民地帝国を築いたイギリスは、歴史的に移民に対して、寛容な国だった。
しかし2016年6月、国民投票で、EU(欧州連合)離脱が決定した。
その主な理由は、移民問題だった。
移民によって奪われる仕事、減少する社会保障。
さらに1月30日、アメリカのトランプ大統領は、ツイッターで「1週間前に(一時入国禁止の大統領令を)通告していたら、悪いやつらはその間に入国しただろう」と記している。
放送大学・高橋和夫教授は「トランプ大統領が、最初にやったことの1つは、イスラム教徒が多数派の国、7カ国からの入国禁止でしたよね。どう見ても、イスラム教徒が狙い撃ちにされている。それが許されるんだというような雰囲気が、(イギリスに)出てきましたよね」と話した。
そして、追い打ちとなったのが。
3月、5月、6月3日と、毎月のように、イギリスはイスラム過激派によるテロの被害に遭った。
特に、3月と6月3日のテロは、今回と同じように、車を使った犯行だった。
放送大学・高橋和夫教授は「おそらくは、『イスラム教徒が、そうやってテロをやるんだったら、俺もそれで仕返ししてやる』という、わざわざ同じ方法を選んだという可能性は高いですね」と話した。
テロがテロを呼ぶという、最悪の連鎖が続いてしまうのか。
メイ首相は、現場近くのモスクを訪れた。
およそ1時間にわたって、イスラムコミュニティーの人たちと面会したとみられる。
メイ首相は、国民に団結を呼びかけている。

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